書きたいときに書きたいことを書きたいだけ。

元編集者兼ライターで、現在はWebサイト制作・運用に携わるピーターが気になったあれこれや、日々感じたことについて。最近ちょっとだけまじめ。Twitter@PeterK723

◆読書のこと 05◆

2021年1月を振り返った月報でも触れていますが、今年の目標のひとつに「読書を習慣化すること」を掲げています。


実際1月に読書をほぼ毎日続けた結果、次のことを考えるようになりました。

 

・効率よく読書をしたい(そして少しでも多くの本を読みたい)

・本から得た知識を定着させたい(読んで終わりにしたくないし、忘れたくない)

 


思い返すと、幼い頃から読書が好きでした。読書感想文のコンクールで入賞したことを機に「私って文章書くの得意なのかも」なんて思いが芽生えたり、心のデトックスがしたい時には重松清先生の『疾走』を読んで何度も何度も号泣したり…。本にまつわる思い出も多いです。

 

しかし、私が今までに読んできた本の大半は小説や物語で、ビジネス書や技術書、自己啓発本を読み始めたのは昨年からです。本が好きと言いながら、ビジネス書なんかの意識が高い感じの本は敬遠していたというか…なんだか気恥ずかしいような、読んでいる自分を想像するとちょっとサムイような。

 

それでも仕事なんかで必要に迫られ、それらの本を読んだこともあります。「読んだ」というより「目を通した」とか「目を滑らせた」と表現すべきだと感じるくらい、お粗末な読み方でしたが…。何も覚えてないし。どこか斜に構えたような態度で(こんなん読んで意味あるんか?)って思っていたとかいなかったとか…。

 

そんな私の考えを粉砕してくれたのが、『7つの習慣』であり、同書を勧めてくれた先輩でした。生まれて初めて心の底から「これ全人類が読むべき本じゃん。なんで学校で教えてくれないの???」と感じました。先輩に言われなければ、きっと出会うことも手に取ることもちゃんと読むこともなかったと思います。


7つの習慣』に出会って私は少しずつ考え方が変わった気がします――というのは、また別の機会に語らせてください。まだぜんぜん自分のものにできていないくせに、思い入れだけはめちゃめちゃ強くて…なかなかブログ記事としてまとめきれずにいます。

 

 

話を戻します。

 

 

昔の私が思っていたような「意識の高い本」を読みだしてから、読書の効率や、得た知識を活用することを意識するようになりました。特に後者に関しては、"活用までしてこその読書"という思いに至っています。それくらい、本から得られるものって多いし大きいと思うのです。

 

 

効率の良い読書に関しては、こまめに読書時間を確保するという形で実践しています。しかし、まだ「ななめ読み(部分読み)」には抵抗があって習得できておらず…。全部を読み切ることが読書の目的ではないという言葉を見かけたことで、だいぶ意識は変わりましたが……習慣化させるにはもうしばらく時間がかかりそうです。

 

 

「知識の定着」に関しては、読書ノートを書くようにという知恵を授かりました。言葉としては知っていたものの、今まで実際に書いたことはなかったので、今年から読書ノートを始めてみます。

 

 

…と、導入がだいぶ長くなってしまったので、実際の読書ノートは次の記事からにしましょう。まずは、1月に読み終えた本から書いていくつもりです(こうやって宣言しないとすぐにやーめたって言いだしそうなので…)

 

記念すべき1冊目は、玉樹真一郎さんの『「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』を予定しています。読書ノートじたい初めてなので、まずはどんなことを書き残すか考えてみます。大変になりすぎず、簡単すぎず…な塩梅を探ります。

 

◆2021年1月の振り返り◆

年始にこんなブログを書きました。

peterk723.hateblo.jp

 

 

この記事で宣言した「やりたいこと、やらないこと」が実行できているかどうかを、月報という形で毎月振り返ろうと思います。初月報。 

 

 

◎達成

・毎月2冊以上読書をする

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昨年から読み始めていた本も含める形にはなりますが、2021年1月は7冊読み終わりました。知人に貸している本があるため、写真は6冊です。得ること・考えることの多い本ばかりだったので、別途読書にまつわる記事を作成予定です。

 

この目標をたててから、読書を習慣化するためには、そもそも読書時間を積極的に確保することが大切なのだと気付きました。今までは、例え通勤用のカバンに読みたい本を忍ばせていても「落ち着いて読めるタイミングで読もう」と考えるばかりで、移動中やカフェで読むことはほとんどありませんでした。そして、本が汚れることが気になり持ち運ばなくなる…

 

1月中旬以降は「毎月2冊以上読書する」を達成するために、「毎日1時間は読書時間を作る」という中目標も設けました。その結果、

 

・朝家を出る前:5~10分

・通勤時(片道):10~20分

・ランチの前後:10分

・帰宅後:上記で足りなかった分(好きなだけ)

 

という感じで、こまごまと読書をするようになりました。最初は「こんな読み方では頭に入らない…?」と思っていたんですが、例えば見開き単位で完結するような本であれば、1ネタ5~10分で読める上に前後の内容ともほとんどつながりがないため、小出しで読むのに向いているように感じました。その結果、

 

・持ち運ぶ用の本:小さめで分厚くない、1つのネタが2~6Pで完結している

・家で読む用の本:大きくて分厚い、1つのネタが4見開き以上で完結している

 

と、区別した上で、2冊並行して読むスタイルに落ち着きました。2月もこのまま継続します。

 

 

・毎月1品、新しいレシピを覚える
今月は麻婆豆腐に挑戦しました。週一くらいのペースで作りました。料理経験が乏しい私としては、下記のようなポイントに注意して作れば、美味しくなるぞという結論に至りました。全て料理経験が乏しい個人の感想です。

 

1. 木綿豆腐を使う

2. 豆腐は下茹でをする

3. 味の決め手は豆板醤の量。ただし、豆板醤頼みになりすぎず、塩コショウも使って調整する

4. 水溶き片栗粉は面倒くさがらずに、3回くらいに分けて流し入れる

5. 水溶き片栗粉を流し入れるたびにしっかり混ぜる

6. 混ぜながらとろみを確認し、十分なとろみがついたら残りの水溶き片栗粉は無理に入れない

 

 来月は肉じゃがの予定…ですが、糖質制限中の身なので迷っています。

 2月は、料理研究家リュウジさんのレシピを参考に美味しい肉豆腐を作ります!

 

 

×未達成

・目標体重に到達する(3月末までに-3kg)
糖質制限は続けていますが、やや気が緩んでしまい、、、むしろ1kg増えてしまいました。運動はスクワットに加えて、1月中旬から胸筋や背筋のエクササイズを追加しました。胸筋や背筋の鍛え方はYouTubeの動画を参考にしています。

 

糖質制限しても運動しても痩せないんじゃん! ムキー! とならずに、愚直に継続します。投げ出したら負け。2月こそしっかり落としたい所存…

 

・保険に入る。パスポートを作る
どちらもできていません。何月にやるとか何月までにやると目標を設定すべきですね。考えます。

 

・お箸を正しくもてるようになる
こちらもできるようになっていません。箸を使う食事の時は、最低限5口は正しい持ち方で料理を食べることを習慣化させます。すぐいつもの食べ方をしたり、スプーンに逃げてしまう…

 

 

 

△微妙

・だらしない生活をしない
家で飲んだ結果、そのまま寝てしまったことが3回ありました…
ただ、「だらしない生活をしない=丁寧に暮らす」的な意味でいうと、歯のホワイトニングや、ずっと放置していたメガネの修理に行けたのはよかった。

 

・不必要な嘘をつかない(プライベートだけでなく仕事も。見栄を張ったり、おべっか使いすぎない)

プライベートで多少ありました…が、そもそも「不必要な嘘」が曖昧ですよね。かっこ書きで補足はしていますが。方向性は変えずにもう少し判断基準を明確にすべきだなっていう気持ちの方があります。 

 

・やりたくないことをやらない(「あの人がそうしてほしそうだったから」というなぞの気遣いを発揮して、やりたくもないことをやったり言ったりして勝手に消耗しない)

1月は一度だけ、自社メンバーとの会話で消耗しかけました。日程調整に関することで、以前から「うーん」と思っていました。でも、「波風立てるのもな…本人も悪気ないだろうし…」と考え、指摘しなかったんですが、今回は少しだけ「そのやり方ではよくない」ということをにおわせる伝え方をしました。

 

…が、自分で思っていた以上に言葉が鋭くなっていたようで、心の壁を作らせてしまったように感じました。実際ミーティングしたら、そうでもなさそうでしたが…。「なあなあにしない」ためには、私がただ「なあなあにさせないぞ!」と思うだけでは無意味で、実現させるためにしっかりアクションを考えないといけませんね、、、2月はもう少し実現させ方を考えます。

 

 

以上です。

気付けばもう2月1日…あと11ヵ月しかない。。。2021年こうなりたいと決めた自分になれるよう、引き続き精進します。

 

先輩に捧ぐ。

Web制作に携わり始めて早1年半。未だに「新人気分」が抜け切らないピーターです。


 さて、数時間ほど前に「新人エンジニアに1年間で身につけて欲しい能力」という記事を読みました。


qiita.com

 

コメント欄が改行位置への指摘で賑わっているなあ…なんてことは置いといて、とっっっても耳の痛い内容でした。私は決して「新人」ではないけれど、、、現在進行形で不得意としていることがズラリと並んでいました。

 

なかでも、以下の3つがものすごーーーーく苦手です。

 

 

 

  • 事実と意見を分ける
  • 質問の経緯を明らかにする
  • 結論から書く

 

 

 

 


なぜ苦手なのか。

 

 

 

 

 

今まで誰も教えてくれなかったし…

そんな働き方知らなかったんだもん……

 

 

 

 

 

…なんて言ったら怒られそうですな。先輩に。

 

 

 

 

 

先ほど挙げたQiitaの記事を読みながら、私の脳内には「先輩」の声が響き、表情まで浮かび上がってきました。それはもうありありと。

 

 

 

「先輩」とは、今の会社で知り合いました。厳密に言うと、社歴は私の方が少しだけ長かったりします。

 

先輩はWebエンジニアではないため、コーディングを教わったことはありません。でも、仕事の進め方や悩んだ時の解決策の見つけ方はその人から学びました。デザイン案やコードの書き方を一緒に考えてもらったこともあります。

 

一見冷たそうに見えて、実は熱いというか情が深い。人や課題に対して根気強く向き合う姿、すごく尊敬しています。心の友ならぬ心の師匠。仕事で関わりをもった同世代に対して、初めて尊敬できる・信じられる・ついていきたいと感じました。

 

 

 

現職に就く前、私はちょっぴり天狗になっていた時期があります。同じ会社に6年ほど勤め、約9年間雑誌編集者として働いていたこともあって、「私は仕事ができるぞい」と思い込んでいたのです。

 

その後、未経験でWebサイト制作を始めると、覚えるべき知識が満載で、調子にのる暇なんてほとんどありませんでした。しかし、心のどこかでは「コーディングは下手くそでも、社会人スキルはそこそこある」なんて思っていたり…。特にメールや対面でのコミュニケーションには人並みか、人並み以上の自信をもっていました。

 

そんな私の鼻っ柱をバキッと折ったのが先輩です。へりくだりまくった長ったらしい文章を心のどこかで美しいものだと思っていた私は、「結論から書いて」「読む人の時間を奪わないで」という先輩の言葉に「は? 伝えたいことが伝わらなかったら無意味だし、丁寧に書いてなんぼでしょ」なんて思っていました。

 

しかし、先輩から届く簡潔なメール(当然結論から始まっている)を目にするうちに、読み手にも書き手にとっとも効率が良いことに気付かされました。悔しかったけど、先輩が書くメールの数々は、シンプルで分かりやすいものばかりでした。

 

先輩には、社内向けの通知メールやクライアント宛のメールを何度も添削していただきました。自分自身で十二分に校正して、「これ以上シンプルに書けるわけない」「これ以上省略したら冷たい文面になる」「意味だって通じなくなる」と思い込んでいた文章を、けちょんけちょんに言われたこともあります。

 

けちょんけちょんなんて書きましたが…、ごめんなさい。悔しさや、ちょっとした恥ずかしさから大げさに表現しちゃいました。

 

先輩はぼろくそに言ったり、理不尽な要求をする人ではありませんでした。これまた本当に悔しいのですが、指摘の仕方もめちゃめちゃ上手だったのです。

 

時には「納得いかない!!」と、歯向かったこともありました。でも、そんな私をねじ伏せるようなことは一切せず、平易な言葉で諭してくださいました。



(いま初めて平易が「へいえき」ではなく「へいい」と読むことを知りました……)

 

 

業務に関して相談する時には「何が聞きたいか先に言ってくれないと、何を答えるべきか考えながら聞けない」「それはどこまでが事実で、どこからがピーターの意見?」ということもよく指摘されました。


私はそれまで、「事実と意見を分けて話す」なんて意識したことありませんでした。何かを報告する際に、言い訳がましくあれこれ話そうとしてしまい、「結論から話すように」という指摘も何度も受けました。

 

つい前置きばかり長くなってしまったり、先輩に声をかけておきながら「あれ? この場合の結論ってなんだ?」「私が一番聞きたいことって…?」と悩むこともありました。

 

そういう時って、たいてい「とりあえず先輩に話して解決してもらおう」といった具合で他力本願モードになりがちでした。主体的に考えて行動するようにと、何度も言われてきたのに。。。

 

 

 

いや~~懐かしい話だなあ~~~~~

 

 

 

と言いたいところですが、私は今でもまだこれらの癖が直りきっていません。意識的に変えないと一生直らない気がします。基本的で当たり前なことばかりなのに、なかなか難しい。。。

 

 

私に多大な影響を与えたその先輩は、昨年末に退職されました。

 

 

気付けば私はWebエンジニア1.5年生。私よりもあとに入社したメンバーも、いつの間にか増えていました。「まだ新人だもん」なんて免罪符を、自ら振りかざしている場合ではない。

 

「自覚を持て!!」「主体的に生きろ!!!!!」という先輩の声が、今でも聞こえてくるようです。なんなら脳内でこだましているような…

 

Qiitaの記事を読みながら、ついつい懐かしんでしまったけれど、そんな時間があったら改善のための努力を!と言われそうだな。 

 


記事内に書かれているコミュニケーションスキルは、現場で…というより社会人として必要なものばかりだし、身に付けるのが(少なくとも私にとっては)めっちゃ大変だよ…というお話でした。

 

エンジニアスキルをがっつりと求められない新人期間のうちに、ぜひ身に付けておきたいですね。私自身のことは棚に上げておきましょう。

 

 

 

 

 

最後にこっそりお伝えします。

先輩、独立おめでとうございます!