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元編集者兼ライターで、現在はWebサイト制作・運用に携わるピーターが気になったあれこれや、日々感じたことについて。最近ちょっとだけまじめ。Twitter@PeterK723

【読書ノート 008】いちばんやさしいPMBOKの本

いちばんやさしいPMBOKの本

深沢隆司/著(技術評論社) 2007年9月1日発売

2021年2月23日読了

 

 

感想

・とってもやさしい本で、PMBOKの概要や、PMBOKで押さえるべきポイントをサクッと学べます。「やさしい」と感じたのは、私が以前プロジェクトマネジメントに関するセミナーに参加したことがあるからかもしれませんが、恐らくどなたでも読みやすいはず。約180ページの新書で、集中すれば1日で読み終えられます。

 

セミナーに参加した当時から、PMBOKおよびプロジェクトマネジメントに必要なスキルは、PMだけが持っていれば良いスキルではないと感じていました。むしろ、PMだけが分かっていても、周囲の理解や協力が得られなければ、どんなプロジェクトもスムーズに進行できないと思います。

 

・では、そのためにどうするか。「一致団結する」とか「同じ方向を見てひた走る」のような根性論ではなく、具体的に取り組むべきことがこの本やPMBOKには書かれています。

 

・私はPMの経験はないし、「プロジェクト」と呼べるほどのものに参加した経験もありません。しかし、いち社員であっても、PMBOKに触れているときっと仕事がしやすくなるだろうし、いつか自分がマネジメントする立場になった時に必ず役立ちます。自分自身のタスクを首尾よくこなせるようになるだけでなく、周囲と協力して仕事を進めるために必要な知識・スキルを得るきっかけになると感じるからです。

 

・「得るきっかけ」としたのは、本書でも語られていますが、PMBOKは読んで終わりというものではありません。吸収した知識を現場で実践してこそ真価を発揮します。

 

・この本はあくまで、初心者に向けて「いちばんやさしい本」という立ち位置だと思います。「この1冊でPMBOKの全てが知れるくらい、やさしく解説しています」ではないのです。私は本書を読んだことで、プロジェクトマネジメントについて興味が増しました。

 

・もしかすると、10年以上前の本をなぜ今…?とお思いの方もいるかもしれません。実はこの本、会社の本棚に置いてあったのです。もともとは誰かの勉強用だったようで、たくさんマーカーが引かれていました(笑)。

 

・私が参加したのは十返文子さんによる「DX時代に身に付けたいプロジェクトマネジメント講座!」の#3と#5でした。

DX時代に身に付けたいプロジェクトマネジメント講座!#3 ~ デスマーチにしない「スケジュール・マネジメント」~ - sight 次世代を生み出すテクノロジーの視点

【オンライン開催に変更】DX時代に身に付けたいプロジェクトマネジメント講座!#5 〜プロジェクトの“想定外”に強くなるリスクマネジメント〜 - sight 次世代を生み出すテクノロジーの視点

 

周りはPM・PMO経験者ばかりで緊張していたのですが、すっっっごくおもしろくて、プロジェクトマネジメントに興味を持ちました。この講座で度々PMBOKが登場したのです。ただ、私は今のところ「PMになりたい!」というよりは、プロジェクトマネジメントの手法を理解したメンバーでありたいという気持ちが強いです。あくせくしながら、実務をやる方が性に合っているので。

 

総評

・入門書的な内容なので、「PMBOKに興味はあるけど、なんだか難しそう…」「手に取ったところで理解できるかな」と躊躇している方におすすめです。

 

 

 

予告

・「超AI時代の生存戦略」を先に読了し、「次世代コミュニケーションプランニング」も残り1/3くらいとなりました。

・そんなことを言いながら、また新たに1冊ポチってしまいましたが…