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元編集者兼ライターで、現在はWebサイト制作・運用に携わるピーターが気になったあれこれや、日々感じたことについて。最近ちょっとだけまじめ。Twitter@PeterK723

◆ヴィジュアル系らしさについて、考えてみたこと 02◆

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ヴィジュアル系バンドのCDのジャケ写かブックレットに使われていそうな風景(好き)

 

 

前回のあらすじ~

ヴィジュアル系に縁のない上司(30歳男性)から

「オススメを教えてほしい」と言われたピーターは、

ヴィジュアル系が持つ魅力や"らしさ"について考え始めた――

 

 

 

 

 

私が考えるヴィジュアル系らしさや魅力

 

 

 

 

 

①化粧も含めた見た目の派手さ

そりゃそうだ、ヴィジュアル系だもの。

ヴィジュアルをウリにしているんだから、見目麗しいに決まっている。

 

でも、ヴィジュアル系に求められているヴィジュアル(見た目)って

一般的な「かっこよさ」とは少し違う気がしていて。

 

もちろん、ヴィジュアル系バンドの皆さんはかっこいい。

かっこいいけど、例えばジャニーズとかLDHの方々のかっこよさとは別モノだし、

同じ"バンド"というくくりで言えば、

ロキノン系の人たちが持つかっこよさとも違いっています。

 

明らかにメイクをしていると分かる顔面に、派手な髪色や衣装。

彼らが纏っているのは、誰から見ても分かる「作られたかっこよさ」。

 

メイクを施していないありのままの素顔が「自然」だとすると、

作りこまれた彼らの見た目は「不自然」に移ると思います。

その不自然さに抵抗がある人も、少なくありません。

 

 

でも、もしもその「不自然さ」を受け入れられてしまったら――

 

 

「アイツのことなんか好きじゃない」と言いながら、

いつの間にか目で追うようになり、気になる存在になっていた…みたいな、

そんなドラマとか少女漫画的な展開が訪れるのではと思っています。

 

そして、一度受け入れられてしまったら、 

きっとヴィジュアル系から目が離せなくなる。はず。

すっぴんのアーティストに魅力を感じなくなるかもしれません。

(実際そういうバンギャルさん多いですしね)

 

 

しかし、今回上司には曲を聴いてもらうだけなので…

見た目のインパクトは考慮せずに選曲します。

 

 

 

②歌い方や歌声が特徴的

見た目を抜きにした場合、

ヴィジュアル系ヴィジュアル系たらしめる要因として

「歌声」や「歌い方」は大部分を占めている気がします。

 

恐らく大半のバンギャルヴィジュアル系のファン)は、

不意に知らないヴィジュアル系の曲が流れてきたとしても

ヴィジュアル系っぽい歌い方」だと感じたら、すぐに耳を傾けてしまうはず。

(そして聞き取った歌詞を検索して、バンド名や曲名を割り出す)

 

 

では、ヴィジュアル系っぽい歌い方とは?

 

 

まずは、シャウトとデスヴォイス

どちらもヴィジュアル系に限った歌い方のテクニックではありませんが、

多くに楽曲に取り入れられているため

ヴィジュアル系楽曲の特徴と言っても過言ではないと思っています。

 

しかし今回、上司から

「シャウトやデスヴォイスは怖いので避けたい」と

言われてしまっているので、これまた抜きにして考えます…

 

 

もしかすると、

シャウトやデスヴォイスのある曲を避けているから

物足りない選曲になってしまうのか…?

とも考えたのですが、YESと言い切るのは間違っていて。

 

確かにシャウトやデスヴォイスが入っていると

ヴィジュアル系らしさは出ますし、増します。

では、それらがない曲は

ヴィジュアル系っぽくないのかというと、答えは「否」!

 

 

ヴィジュアル系っぽい歌い方」には、

以下のような特徴もあるからです。 

 

 

・独特のしゃくり

文字で説明するのが難しい……ですが、

ヴィジュアル系特有のしゃくり」って確実に存在します。

言葉尻を強めにクイッと上げる感じ。

 

一般的な「しゃくり」よりも音の高低の切り替え方が強くて、

言葉を発した後に母音を強調しているような感じ…

という説明でいいのだろうか。難しい…

 

しゃくりと同様に、「独特のビブラート」も存在します。

音を上下に震わせる間隔が狭めな気がします。

 

「オペラっぽい」と言ってしまうと大げさかもしれませんが、

ファルセットとビブラートの合わせ技で

かなりオペラっぽい歌い方をするヴォーカリストもいます。

 

 

・鼻にかかったような声

これは最近(と言っても2000年以降なので、決して最近ではない)の

バンドに多い特徴だと思います。

 

一時期流行した「オサレ系」や「キラキラ系」に分類されるバンドの

ヴォーカリストは、鼻にかかった歌い方の人が多くて、

今でもそういう気怠そうな甘ったるい歌い方を耳にすると

私はヴィジュアル系っぽいなーと感じます。

 

 

 

 

 

 

歌声や歌い方の特徴書き出したら、

けっこう文字数が増えてしまったので、続きは次回に!