書きたいときに書きたいことを書きたいだけ。

元編集者兼ライターで、現在はWebサイト制作・運用に携わるピーターが気になったあれこれや、日々感じたことについて。最近ちょっとだけまじめ。Twitter@PeterK723

◆読書のこと 01◆

最近また少しだけ本を読むようになりました。

で、読み終わったばかりの本のご紹介です。

 

「砕け散るところを見せてあげる」(竹宮ゆゆこ・著)

www.shinchosha.co.jp

何がネタバレに繋がるかわからないのですが、

気になる方は続きをどうぞ〜

ちなみに私はネタバレ平気なタイプです!

 

 

 

ざっくりとしたあらすじ▼

大学受験を控えた男子高校生・濱田清澄が

いじめられっ子の1年生女子・蔵本玻璃を救おうと奮闘するお話です。

 

 

あらすじとして、この書き方でいいのかも

自信がないのですが…。

というのも、このお話には、読者のミスリードを誘う

叙述トリック」が仕掛けられているのです。

 

叙述トリック」といえば、

最近だと「イニシエーション・ラブ」が話題になりましたが、

実は私はあまり得意ではなく…。

スリードを本気にしすぎるというか、

スリードしてしまうと、

正しい読み解き方がぜんぜんできなくなってしまい…

すっっっごく頭がかたいんです!!

 

読み始めて数ページで

玻璃のいじめシーンや清澄がヒーローのように助ける場面が出てきて

物語の展開にすぐ引き込まれました。

二人が距離を縮めていく過程も

「UFO」に立ち向かう様子も

すごくおもしろくて、夢中になっていました。

 

しかし!!

 

オチがうまく読み込めず…、

結局、本のタイトルと「ネタバレ」という単語で

検索をかけてしまいました…情けない。。。

で、やっとで本作の構造を知りました。

 

最後の方で「お父さん亡くなったのでは…?」と

疑問を持つことがあったのですが、

それ以外で語り手の視点が変わっているなんて

まったく気付けず…。

THE・フラグを回収できない女って感じです。

 

きっと、オチがスッと理解できる方には

とても楽しく読める作品だと思います。

 

 

ちなみに、ライトノベルのような

会話の雰囲気や地の文の感じ、

私はぜんぜん抵抗ありませんでした!

で、本作に興味をもったきっかけは

1に表紙・2に裏面のあらすじ、です。

 

「竹宮さんて『とらドラ!』の方か!

 めっちゃ見てた!!」

となったのは、表紙をめくってからでした。

 

 

不毛なことを考えているかもしれませんが、

「死んだ二人」って誰だろう?よりも

何が「砕け散るところ」なんだろう?の方が気になっています。

 

玻璃のことか、玻璃と清澄のことか

簡単に砕け散ってしまう人間の意志のことか

実はぜんぜん意味がないのか…。

ネタバレも踏まえた上で、

もう少し時間が経ったら読み返してみようと思います。

 

 

今は「死ねばいいのに」(京極夏彦・著)を読んでます!

何気に初めての京極さんです。楽しみー!