書きたいときに書きたいことを書きたいだけ。

元編集者兼ライターで、現在はWebサイト制作・運用に携わるピーターが気になったあれこれや、日々感じたことについて。最近ちょっとだけまじめ。Twitter@PeterK723

◆仕事のこと 01◆

先日、よく撮影をお願いするカメラマンさんから、
同世代・同性・だいたい同じ職種
というメンツで飲まないかとお誘いいただきました。

 

そこで一つ年下の編集者Aさんと知り合い、
彼女から「後輩であるBに編集者の仕事について教えてほしい」と
お願いをされました。
Bさんは現役大学生で、20歳の女の子でした。

 

 

 編 集 者 の 仕 事

 


私もこんなことを聞かれる年齢になったのか〜テヘヘ
なんて思いながら、すぐに浮かんだのは
「編集者=何でも屋」とか
「特別な資格や技術が要らない仕事」ということでした。

 

私自身は昔、編集者=原稿を書く人だと思っていました。
けれど、原稿を書く専門家はライターであり、
編集者は企画を立てたり、取材の日程を調整したり、資料を集めたり、
撮影に立ち会って場を仕切ったり、カメラマンさんのお手伝いをしたり、
原稿を確認(校正)したり、人と人との橋渡し役になったりと
担当する媒体のジャンルにもよると思いますが、
仕事の内容は多岐に渡ります。

 

もちろん、その中には「原稿を書く」も含まれますが、
それが本分ではありません。
原稿はライターに任せて、編集者は書かないという方もいるようです。

 

ただ、私は、自分が原稿を書けないと
他の人からもらった原稿の良し悪しを判断できないのでは…?
という想いがあり、なるべく自分でも原稿を書くようにしています。

 

また、「書くこと」から遠ざかりすぎると、
締め切りの設定や書くためにどんな資料が必要なのかを
ライターさんの立場に立って
考えられなくなるのでは…とも思うのです。

 

「何でも屋」だからこそ、
いくつかの業務を同時進行させるスキルや
スケジュールの管理能力、他者への気の配り方が重要になります。

 


もう一つの
「資格や特別な技術の要らない仕事」は、言葉通りの意味。
“やりたい!”とか“なりたい!”って気持ちがあれば、
誰でもなれるし、目指せるし、いつでも飛び込める世界です。

 

だからこそ、やる気(とか情熱)と経験がとても重要視されます。
誰にでもチャンスがあるからこそ、
やる気でも経験でも、ずば抜けた何かを持っている人の方が強い。

 

やる気に関して言えば、
例え薄給だとしても、どんな仕事でもやります!とか。
経験で言えば、ギャランティは安くても
ライティングの仕事を個人でやってきましたとか、
ブログを何年間も毎日書いていますとか。

 

そういう人の方が、
TOEICで○○○点とりました!」とか
「教免持ってます!」という人より強いというか、
編集者として興味を惹かれる気がします。
あくまで「私は」ですが。

 


Aさんに紹介してもらったBさんは、
体育会系な雰囲気でとてもハツラツとしていて、
私の身近にはいないタイプの女の子でした。

 

年齢だけ聞いて、今時のヤングだ〜!なんて思っていたのですが、
話を聞く姿勢がしっかりしていたし、
ちょっぴり受け身のようでしたが
求めれば自分の意見もきちんと発言しれくれていました。

 
人に何かを伝えること、
伝えたものによって人に影響を与えることが好きみたいなので
きっと雑誌の編集に限らず、
マスコミの仕事を楽しめるタイプだと思いました。

 


私は今まで同世代の編集者に会ったことがほとんどなく、
ましてや一緒に働いたこともありません。
昨年の春に、初めて年下の後輩(WEBチームと兼務)ができましたが、
それまでは年上の後輩ばかりでした。

 


気付けば、出版業界に飛び込んで7年目。
まだまだ「末っ子気質」が抜けないし
まだまだ学ぶべきこと、できないことも多いです。
でも、だからこそ楽しい。終わりがなくて楽しい!

 

若い世代のやる気に触れて、
私自身も身が引き締まりました。
現在絶賛夜更かし中ですが……、明日も頑張ります!(笑)