◆読書のこと 03◆
実家への帰省時に、移動(片道約3時間半)のお供として
2冊の文庫本を購入しました。
そのうちの一冊が、中村うさぎさんの
「だって、欲しいんだもん! 借金女王のビンボー日記」。
以前、中村さんの著書「さびしいまる、くるしいまる。」の
レビューを読んだことがあり、
読んでみたいと思ったのですが見つけられず…。
そうこうしているうちに、
中村うさぎ作品を読まないままになっていました。
今回、帰省のお供として、
読後感の悪くない気軽に読める本がほしい!と思い、
「だって、欲しいんだもん!」を手に取りました。
内容は中村さん自身のことを綴ったエッセイです。
そのため、ネタバレということはないかもしれませんが…
ここからは内容にも多少触れていきますので、
未読の方はご注意ください~
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久しぶりの一気読み作品でした!
伝説とも呼べそうなくらい豪快な
中村さんの浪費の記録が綴られています。
裏表紙にも書かれている内容から例を挙げると、
75万のカーテンを購入したり
その翌日に90万のソファを衝動買いしたり…です。
作家さんだし、印税で豪遊してるんだな~
という印象も持てそうですが、
実際は「借金女王のビンボー日記」なのです。
お金を持て余した大富豪の遊び、
ではないからこそこんなに面白くて
中村さんが入れる的確なツッコミにも
共感できてしまうんだと思います。
この本の発売は1999年。
なので、クレジットカードの仕組みが
今とはぜんぜん違っています。
それでも不思議なことに
「古い」とか「昔の話」という印象は
全くありませんでした。
エッセイならではの口語調の文体で、
地の文でセルフツッコミを行うようなノリですが、
私の感覚にはぴったりとあったようで
とっても読みやすかったです。
私もこんな書き方でブログを書きたい…!と、思いました。
自身のことを綴っているけれど、
自己満足で終わらせない、
読み手にもばっちり伝わる&読み手を飽きさせない書き方で
構成されているからかな?とも感じました。
解説込みで200Pほどありますが、
夢中になっていたので
行きの新幹線のなかで読み切っちゃいました。
話上手な女友達から、
「この前こんなことあってさ~」というようなノリで
彼女の失敗談を聞いているような感覚。
笑えるし共感できるし教訓になる!(笑)
男性が読むとどんな感想になるのかも気になります。
ただ、クレジットカードを持っておらず
シャネルやエルメスを買ったこともなく、
港区に住みたい!という願望のない私でも
じゅうぶんに楽しめる内容でした。
中村さんの豪快さと痛快さあってこそだと思います。
ほかのエッセイも読んでみたいし、
大本命の「さびしいまる、くるしいまる。」も
ますます楽しみになりました(*'ω'*)
ちなみに、移動のお供として購入したもう一冊は
「贖罪」(湊かなえ・著)でした。
こちらも読み終えているので、
近々感想をまとめようと思っています!