書きたいときに書きたいことを書きたいだけ。

元編集者兼ライターで、現在はWebサイト制作・運用に携わるピーターが気になったあれこれや、日々感じたことについて。最近ちょっとだけまじめ。Twitter@PeterK723

◆読書のこと 03◆

実家への帰省時に、移動(片道約3時間半)のお供として

2冊の文庫本を購入しました。

 

そのうちの一冊が、中村うさぎさんの

「だって、欲しいんだもん! 借金女王のビンボー日記」。

www.kadokawa.co.jp

以前、中村さんの著書「さびしいまる、くるしいまる。」

レビューを読んだことがあり、

読んでみたいと思ったのですが見つけられず…。

そうこうしているうちに、

中村うさぎ作品を読まないままになっていました。

 

今回、帰省のお供として、

読後感の悪くない気軽に読める本がほしい!と思い、

「だって、欲しいんだもん!」を手に取りました。

 

内容は中村さん自身のことを綴ったエッセイです。

そのため、ネタバレということはないかもしれませんが…

ここからは内容にも多少触れていきますので、

未読の方はご注意ください~

 

 

 

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久しぶりの一気読み作品でした!

伝説とも呼べそうなくらい豪快な

中村さんの浪費の記録が綴られています。

 

裏表紙にも書かれている内容から例を挙げると、

75万のカーテンを購入したり

その翌日に90万のソファを衝動買いしたり…です。

 

作家さんだし、印税で豪遊してるんだな~

という印象も持てそうですが、

実際は「借金女王のビンボー日記」なのです。

お金を持て余した大富豪の遊び、

ではないからこそこんなに面白くて

中村さんが入れる的確なツッコミにも

共感できてしまうんだと思います。

 

 

この本の発売は1999年。

なので、クレジットカードの仕組みが

今とはぜんぜん違っています。

それでも不思議なことに

「古い」とか「昔の話」という印象は

全くありませんでした。

 

エッセイならではの口語調の文体で、

地の文でセルフツッコミを行うようなノリですが、

私の感覚にはぴったりとあったようで

とっても読みやすかったです。

私もこんな書き方でブログを書きたい…!と、思いました。

 

自身のことを綴っているけれど、

自己満足で終わらせない、

読み手にもばっちり伝わる&読み手を飽きさせない書き方で

構成されているからかな?とも感じました。

 

解説込みで200Pほどありますが、

夢中になっていたので

行きの新幹線のなかで読み切っちゃいました。

話上手な女友達から、

「この前こんなことあってさ~」というようなノリで

彼女の失敗談を聞いているような感覚。

笑えるし共感できるし教訓になる!(笑)

 

 

男性が読むとどんな感想になるのかも気になります。

ただ、クレジットカードを持っておらず

シャネルやエルメスを買ったこともなく、

港区に住みたい!という願望のない私でも

じゅうぶんに楽しめる内容でした。

中村さんの豪快さと痛快さあってこそだと思います。

 

 

ほかのエッセイも読んでみたいし、

大本命の「さびしいまる、くるしいまる。」も

ますます楽しみになりました(*'ω'*)

 

 

ちなみに、移動のお供として購入したもう一冊は

「贖罪」(湊かなえ・著)でした。

こちらも読み終えているので、

近々感想をまとめようと思っています!